うれい's ろぐ ~うれろぐ~

日々是成長。頑張って生きたい。

「役立つ」論

何でもかんでも、役立てばいいってものじゃなくない?日本人(という主語は大きすぎるかもしれない)はどんなことにも「すぐ役立つ」を重視しすぎてる感じがする。

 一年前くらいに、大学の文系学部排斥についての文献を幾つか読んだ事がある。そこに書かれていたのはもっぱら「文系学問は役立たない」ということ。だから大学は一部の優秀な学校を除いて全て就職支援の学校にするべきとも主張していた。
 いやでも、それって違わない?と思う。そもそも、学問を役立つか役立たないかのくくりで考えることこそが間違いではないかと感じる。学問の意義は世の中を支えるメカニズムを明確な理論として確立するところにあるのではないか?「何となくこうなる」を「こういう理由があるからこうなる」に変えるために学問があるんじゃないかと、最近思い始めた。

 親のところに帰ると「それって役に立つの?」とよく聞かれるが、それに明確な理由をつけられないでいるのが少し悔しい。