うれい's ろぐ ~うれろぐ~

日々是成長。頑張って生きたい。

平凡だから紡げる言葉もある。

こんばんわ

二ヶ月くらい、何も記事を更新していなかったらしいです。
その間、働くということについて真剣に向き合ったり、ちょっと遊んだり、大学でテストがあったりしました。
書こうと思えばかけそうなことも、時がすぎると面倒くさくなってしまうものですね。
鉄は熱いうちに打てと言いますが、なんでもやる気とか好奇心がある内に動いてしまったほうが良さそうです。

さて、久しぶりに本の紹介をしようと思います。

 

臆病な詩人、街へ出る。 (立東舎)

臆病な詩人、街へ出る。 (立東舎)

 

 詩人、文月悠光さんのエッセイ『臆病な詩人、町へ出る』です。

「早熟」「天才」と騒がれた女子高生は、今やどこにもいない。

残されたのは、臆病で夢見がちな冴えない女――。

「ないない」尽くしの私は、現実と向き合うことができるのか?

18歳で中原中也賞を受賞した著者が、

JK詩人からの脱却を図った体当たりエッセイ集。 

 本の帯から引用させていただきました。
まさにこんな本です。

文月さんを知ったのは2016年のニッポンのジレンマの元旦特番を見たときです。
放つオーラが他の人とは違う、独特なものだった印象がありました。

現実と向き合うことはすごい大変なことです。
誰だって向き合いたくない事実はあるし、知らないふりをしていたいことだってある。
そんなことにゆっくりと、少しずつでも向き合おうと一歩踏み出した文月さんをとても尊敬します。

本書を読むと、現実と向き合った過程が丁寧に言葉になっていることがわかります。

文月さんは「詩人のくせに平凡」というコンプレックスを抱えているそうですが、平凡、素朴な感性でしか紡げない言葉もあると思います。本書はそんな言葉で溢れていて街に出た文月さんの感想がすっと心に入ってきます。

他人の言葉にビクビクしたり、踏み出そうと思った一歩がなかなか出なかったり、臆病な人の心にすっと寄り添うような、そんな一冊になっていると思いました。

私のオススメはアイドルに挑戦してみた編です。
よろしければ読んでみてください。

ではでは。