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【読書メモ】知的複眼思考法を読み終わった【レビュー的な】

 

知的複眼思考法

知的複眼思考法

 

 

「複眼思考とは、複数の視点を自由に行き来することで、一つの視点にとらわれない相対化の思考法」

「『常識』にとらわれずに、自分の頭で考えていくこと」

 

                        いずれも本の裏表紙から引用

 

 

この本の目的は知的複眼思考法を得るための、できるかぎり具体的な手がかりを与えてくれます。自分の頭で考える基礎トレーニングとしては、読書と作文。そして複眼思考の実践として問いの立て方、展開の仕方、更に「メタ」思考など具体的なアプローチまで扱います。

 

 

小学校、中学校、高校の教育というと、教科書の丸暗記のような学習を続けていました。数学なら公式の丸暗記、古文なら助動詞や活用の暗記etc...ある意味受験教育の負の遺産といっても良いかもしれません。この学習を受けてきた人たちにとって非常にネックとなるのがこの「自分の頭で考える」ということなのではないでしょうか。

この本を読むことで確かに自分で考える具体的なアプローチはなんとなくつかめたかもしれません。ただ、コレを読んだから、じゃあできるって言うふうにはならないです。やっぱり大事なのはこの本に書いてあることを普段、文章を読んだ際に実践することだと思います。

僕自身は、なにかを読んでも「あーそうなのかー」で終わってしまう人だったのでこの本を読んで少し自分で考える手がかりをつかめました。自分で考えるの苦手っていう人がいたら読んでみる価値はあります。僕はもっと早くこの本を読んでおきたかったです。

 

雑記というか余談になるんですが、この本の中では随分と「学歴社会」とか「受験」、「偏差値教育」が悪い!みたいな記述が見られます。僕自身そんな社会で育ってきたわけですが、悪いことだらけではないと思います。いわゆる意識の高い生徒たちは、より高い偏差値とか学歴なんかがモチベーションに繋がるわけで、僕もそんな感じだったので向上心を煽る意味では悪いことばかりではないと感じました。