うれい's ろぐ ~うれろぐ~

日々是成長。頑張って生きたい。

自分の生き方とかこれから

近頃、何故かは知りませんが自分の生き方というか、自分と向き合う機会が多くなったので、ちょっとだけ振り返ろうと思います。

響け!ユーフォニアムをみて

響け!ユーフォニアムというアニメを最近一気に見ました。2015年に放送開始、2016年冬には2期も放送されています。私は2期から見始めたのですが、あまりにも面白くてついこの間1期を全部見てしまいました。
ざっくりと言うと主人公の黄前久美子が北宇治高校吹奏楽部に入って全国大会を目指す物語です。

このアニメで、僕がとても好きなシーンがあります。それは主人公の友人の1人、高坂麗奈が夏祭り、久美子の前で私の在り方を告白するシーンです。

私、興味の無い人とは無理に「仲良くなろう」と思わない。
誰かと同じで安心するなんて馬鹿げてる。
当たり前に出来上がってる人の流れに抵抗したいの。
全部は難しいけど・・・そういうの分かるでしょ?
そういう、意味不明な気持ち。


私、特別になりたいの。
他の奴らと、同じになりたくない。
だから私は、トランペットをやってる・・・特別になるために。


もっと練習して、もっと上手くなれば、もっと特別になれる。
自分は「特別だ」と思ってるだけの奴じゃない・・・本物の特別になる。

確固たる自分像を内に秘めていて、そうなろうと努力する麗奈、かっこいいと思います。

これから「正義」の話をしよう

冬休み中に、マイケル・サンデル先生のベストセラー、「これから『正義』の話をしよう」を読みました。
この本では功利主義、カント等様々な哲学における正義の捉え方を主軸に現代における正義をどう捉えるかを分析しています。

これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

自分の中に確固たる行動基準が無いので、この本を読み終わってちょっとだけ考えて見ようと思いました。

自分の中の「正義」

ホントはこういうこと考える必要ある?って今でも思っています。自分がどう動くかなんて自分にしかわからないし、他人に伝えたところで何も変わんないと思うんですよね。

でも、この部分をはっきりさせないと、人から何か言われそうで怖いなあっても思います。ぶっちゃけて言うと、「何も考えてないんじゃない?」って思われるのが怖い自分がいるんですね。
なのでこの際はっきりさせてしまおうと、そういう魂胆なわけです。

今までのことを振り返ってみると、将来のことなんか何も考えてなくて、ていうか明日のことすら何も考えて無くて、今の自分が楽しければ本当にそれでいいっていう哲学が自分の中にありました。
多分、今も変わらず。
今も昔もわからないので、多分これからは自分がいいと思うことをしようと思います。今の自分が一番、がモットーです。

こうして考えると自分は利己的な功利主義人間なのかもしれない…

なんていうかこういう記事は自分らしくないので次からはもっと僕っぽい記事を書こうと思います。

終わり。

謹賀新年

 謹賀新年、旧年中はお世話になりました。本年もよろしくお願い申し上げます。
と、言うわけで気がつけば2017年が始まりました。このブログの読者の皆様が素敵な1年を過ごせるようにと願っております。

昨年はいろいろなことがあった1年間でした。
弊学では2年次からゼミが始まります。そこで新しい人たちと出会い、様々なことをして、見聞を深めることができました。
去年は読書の一年、ということで読書に熱狂的になっていた一年間であったと自負しています。
読書記録をbooklogでつけているのですが、今年は49冊前後読んだそうです。
その御蔭もあって年末には、現役大学生が選ぶ今年買ってよかった本10選なんて記事を書くことができました。

ur-e1log.hatenablog.jp

このブログを始めたのは昨年の3月からです。始めた当初はしっかり更新ができてたんですが、気がつけば月に1つ記事ができるかできないかという惨状に…
別に記事を書いて長い間推敲とかしてるわけじゃないんです、本当にネタが思い浮かばないだけなんです。
開設当初は書評ブログとして、自分が好きな本を読んでくれる人に勧めたり、自分の意見を表明できる場所にできたらいいなあと思っていましたが、気がつけば雑記ブログのようにあんなことやそんなこと、興味のある分野ならなんでも書いていくというスタイルのブログになっていました。自分の意見を表明できる場所としてはこの方があっているかもしれませんが…

今年度もメインは書評で、その他にも様々な分野の記事を書きながらまったりとブログを続けていきたいと思います。
と、言うわけで皆様本年もどうかよろしくお願いします。

僕はミニマリストに向かない

突拍子もない話題だけど、多分僕はミニマリストに向かない人間なんだと思う。
ミニマリストという単語が流行りだしたのは、2013年頃。今でも検索数は多い。

そもそもミニマリストとは

ミニマリストとは、「最小限(ミニマル)の物で暮らす人のこと」らしい。部屋には机と椅子だけ。服も最低限着回せる数だけ。
ほんとうに必要なものだけを手元に残して暮らしている人の事をミニマリストと定義しています。

toyokeizai.net

ミニマリストの何が良いか

ミニマリストの何がいいのでしょうか。曰く、物が少ないと家事の時間が減るらしい。
部屋の中もスッキリして、きれい好きの人は気持ちよく過ごせそう。

でもやっぱり僕には無理

無理!無理なんです。
僕はきれいな部屋にいると何故か落ち着きません。
一人暮らしを始めてから、きれいな部屋って何か落ち着かなくなったんです。帰ってきて、部屋を見たときに、ああ誰も居ないんだなあと1人でいることを実感させられます。

部屋がちょっと汚いほうが、「暮らしてる」って実感が湧いて良いんですよね。一人暮らしなんだけど、誰かが居た形跡があるっていうのが寂しくなくて好きです。
誰かが居た形跡、紛れもなく自分なんですけど。

おわり

現役大学生が選ぶ、2016年買ってよかった本10選

お題その2「今年、買ってよかった物」

こんにちは、うれいちゃんです。
2016年も終わりに近づき、はてブにぼちぼち2016年買ってよかったものの記事が出てきました。

私も流行に乗っかって、2016年買ってよかったものを紹介したいと思います。

とは言うものの、私は普段あまり買い物をしません…
と、言うわけで私は今年買ったものを「本」に絞ってご紹介したいと思います!
題して、「現役大学生が選ぶ、2016年買ってよかった本10選」です!

1.中室牧子『学力の経済学』

「学力」の経済学

「学力」の経済学

1冊目は2015年発売の『学力の経済学』。教育経済学者である中室牧子先生の著作です。
教育にはある程度の定石が存在します。例えば、「子供は褒めて育てるのが良い」「ご褒美で釣るのはいけない」「ゲームをすると暴力的になる」というやつですね。
これらは科学的な根拠にもとづいて主張されているのでしょうか?『学力の経済学』ではデータ、統計を用いて教育の定石を覆します。

2.ダニエル・カーネマン『ファスト&スロー』

ノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンの著書です。
私達が普段どのように考え、どう行動するかを論理的に明らかにします。
下巻では行動経済学に関するトピックも取り上げています。
私はこの本がきっかけで行動経済学に興味を持ちました。

3.苅谷剛彦『知的複眼思考法』

知的複眼思考法

知的複眼思考法

「どう考えるか」を具体的に教えてくれる名著、『知的複眼思考法』です。
何気ないニュースをみたとき、あるいはふと本を読んだとき、問題とされていることについて常識にとらわれず考える方法を教えてくれます。
大学生必読(だと思いこんでいます)の一冊です。

4.井上智洋『人工知能と経済の未来』

今年発売の名著です。人工知能の発展によって生まれる未来は素晴らしいものでしょうか?
AIの発展で誕生する未来を予測します。

5.五木田和也『コンピューターで脳が作れるか』

コンピューターで「脳」がつくれるか

コンピューターで「脳」がつくれるか

4に続いてAI関連の一冊。現在のAI研究はどこまで進んでいるか、そもそもAIとは何かをわかりやすく解説。
後半で軽くAI普及後の経済についても触れています。

6.濱口桂一郎『若者と労働 「入社」の仕組みから解きほぐす』

ur-e1log.hatenablog.jp

こちらの記事でも紹介しました、濱口桂一郎先生の『若者と労働』です。
アメリカと日本の就職のしくみを比較し、現在の日本ではどのようなシステムが「就職」の周りを取り巻いているのかを明確化してくれます。
こちらも必読

7.支倉凍砂狼と香辛料

ラノベピックアップ。かなり昔の作品ですがつい最近買って読み始めました。
行商人ロレンスと豊作の神様ホロの旅のお話です。
経済っぽい内容もかなリ含まれていて、経済学徒ならもっと楽しく読めるかと思います。
あとホロが可愛いです。

8.キノの旅20巻

またまたラノベ。とうとう20巻まで来てしまいました。
独特な語り口が寓話のような、されど現実的な不思議な世界を作り出しています。
個人的におすすめの一冊。

9.池田新介『自滅する選択』

自滅する選択―先延ばしで後悔しないための新しい経済学

自滅する選択―先延ばしで後悔しないための新しい経済学

行動経済学に関する日本人著者の本です。異時点間選択に着目して書かれています。
なぜ私たちは長期的に合理的ではない行動を起こすのかを明らかにする一冊。

10.むらさきゆきや『放課後のゲームフレンド、君のいた季節』

最後はラノベで。1巻完結で非常に読みやすい作品となっています。
ベタな恋愛ものながらもテンポのいい進行とヒロインの可愛さでいい感じ。
本は読みたいけどシリーズ物はいやだ、という人におすすめの一冊。


2016年も終わりということで今年買ってみて面白かった本を10冊紹介してみました。
皆様のアンテナに引っかかる一冊は見つかったでしょうか?もし、そうであれば幸いです。

今年は現時点で本・漫画トータル47冊読んだみたいです。今読んでる本は考慮してないので、そちらも後々追記できればと思います。
来年はどんな良書が出版されるか楽しみです!

それでは今回はこれでおしまい。

おわり。

特別お題「2016年を買い物で振り返ろう」 sponsored by 三菱東京UFJ-VISAデビット

学問と就職、大学の存在意義とか

久しぶりに、思うところがあったので何か書いてみようと思います。

今読んでる本がこれです。

この本の第3章「『入社』のための教育システム」が個人的にとても興味深い。

興味の持った部分を適当にまとめていく。


新卒者がある職業に必要な能力を得るためには当人が在籍していた学校で適切な教育をうけ、それを取得していくというシステムが自然。これを職業教育という。日本にも職業高校というシステム自体は存在するがそこに進学する人は少ない。教育が仕事に役立つようになっていることを「教育の職業的意義」という。日本において、コレは著しく低い。

歴史的に見ると、日本も以前は職業教育の重要性を唱えてきた。しかし企業が求めたものは「具体的な仕事ができる能力を持つ人材」ではなく「どんな職務にも対応できる一般的な遂行能力を持った人材」だった。その為企業は偏差値という物差しで学生を見る様になり、本来あるべきはずの就職学校が形骸化していった。

一方で学校教育は職業訓練に耐えうる「自頭のいい人間」を排出すれば良くなってしまった。そのため普通教育、大学教育もそれ自体としては意味がなくなった。その結果職業学校に対する嫌悪感が募り普通高校が増えると偏差値が低い人が通う普通科底辺校はその程度の人間しか輩出できなるなる。そこを出た人間が荒れたり、ニートとして労働市場から排除されるのはある意味で自然だ


ここまで読んで思ったことを大雑把にまとめると「大学教育の意義」と「学問と教育の違い」って何?ということ。

この本ではジョブ型社会*1には職業教育を行うシステムが自然と必要みたいに書いてるけどそうなったとしたら大学等のいわゆる高等教育機関の存在意義は何なのだろうと思った。大学教育までもが就職に必要な能力を養成するものになってしまったら純粋な学問を学ぶ場所はどこへ行くのだろう。社会を前進させるためには一歩進んだ知識が必要になる。それはどこで教えられるのだろう、と考えた。

もし仮に「一歩進んだ知識」が学者や政治家といった職業に必要なものだとしたらそれを教える大学は職業学校?だとしたら学問って何?とネズミ算式のように疑問が湧いては消えていく。そうなら学問って何?
同じ大学の友人も言っていた。「学んだことを就職先で活かせないようであればそれはただその分野に詳しい人だ」と。大学で学ぶことは就職後かんたんに役に立つような知識なのか?そのほうが社会にとって望ましいのか。

自分のこの考えこそ、職業学校を卑下している最たる例なのかもしれない。
疑問は深まるばかり。

2016/11/25 追記

なんと、『若者と労働』の著者である濱口桂一郎先生にコメントをいただきました(びっくりした)
コメントありがとうございます。

eulabourlaw.cocolog-nifty.com

濱口先生から貰ったコメントを引用します

そういう学問を学んでいる人々や教えている人々の社会的有り様を客観的に分析するという職業社会学的視点からすれば、学問自体の性質論は別として、いかなる学問も全てその学問を修了した人がそれに関わる職業に就いていくための職業教育と位置づけられます。哲学を勉強している学生は、彼/彼女が主観的にどう認識しているか否かにかかわらず、主として大学文学部で提供される哲学教師という希少な雇用機会を獲得するために必要な職業教育を受講しているのです。

大学で学べる学問も大学教授のような職業になるための職業教育になりうる、ということですね。ここで重要なのは「学問自体の性質論は別として」というところでしょうか。

濱口先生のコメントでも指摘されましたが僕の中の学問は「純粋学問」というイメージが強いみたいですね。職業のための学問、言い換えると職業教育としての学問も存在するという認識も重要になるのですね…

最後に濱口先生の記事で個人的に印象的なコメントを引用して終わりたいと思います。

大学文学部哲学科というのはなぜ存在するかといえば、世の中に哲学者という存在を生かしておくためであって、哲学の先生に給料を払って研究していただくために、授業料その他の直接コストやほかに使えたであろう貴重な青春の時間を費やした機会費用を哲学科の学生ないしその親に負担させているわけです。その学生たちをみんな哲学者にできるほど世の中は余裕はありませんから、その中のごく一部だけを職業哲学者として選抜し、ネズミ講の幹部に引き上げる。それ以外の学生たちは、貴重なコストを負担して貰えればそれでいいので、あとは適当に世の中で生きていってね、ということになります。ただ、細かくいうと、この仕組み自体が階層化されていて、東大とか京大みたいなところは職業哲学者になる比率が極めて高く、その意味で受ける教育の職業レリバンスが高い。そういう大学を卒業した研究者の卵は、地方国立大学や中堅以下の私立大学に就職して、哲学者として社会的に生かして貰えるようになる。ということは、そういう下流大学で哲学なんぞを勉強している学生というのは、職業レリバンスなんぞ全くないことに貴重なコストや機会費用を費やしているということになります。
これは一見残酷なシステムに見えますが、ほかにどういうやりようがありうるのか、と考えれば、ある意味でやむを得ないシステムだろうなあ、と思うわけです。上で引いた広田先生の文章に見られる、自分の教え子(東大を出て下流大学に就職した研究者)に対する過剰なまでの同情と、その彼らに教えられている研究者なんぞになりえようはずのない学生に対する見事なまでの同情の欠如は、この辺の感覚を非常に良く浮かび上がらせているように思います。 ・・・いずれにせよ、このスタイルのメリットは、上で見たような可哀想な下流大学の哲学科の学生のような、ただ研究者になる人間に搾取されるためにのみ存在する被搾取階級を前提としなくてもいいという点です。東大教育学部の学生は、教育学者になるために勉強する。そして地方大学や中堅以下の私大に就職する。そこで彼らに教えられる学生は、大学以外の学校の先生になる。どちらも職業レリバンスがいっぱい。実に美しい。

おわり

*1:仕事に対して人を割り振るような労働市場を持つ社会。Aという仕事あります!この仕事できる人募集!という流れがある。対義語がメンバーシップ型社会。この社会では人に対してAという仕事をできるように教育する

「役立つ」論

何でもかんでも、役立てばいいってものじゃなくない?日本人(という主語は大きすぎるかもしれない)はどんなことにも「すぐ役立つ」を重視しすぎてる感じがする。

 一年前くらいに、大学の文系学部排斥についての文献を幾つか読んだ事がある。そこに書かれていたのはもっぱら「文系学問は役立たない」ということ。だから大学は一部の優秀な学校を除いて全て就職支援の学校にするべきとも主張していた。
 いやでも、それって違わない?と思う。そもそも、学問を役立つか役立たないかのくくりで考えることこそが間違いではないかと感じる。学問の意義は世の中を支えるメカニズムを明確な理論として確立するところにあるのではないか?「何となくこうなる」を「こういう理由があるからこうなる」に変えるために学問があるんじゃないかと、最近思い始めた。

 親のところに帰ると「それって役に立つの?」とよく聞かれるが、それに明確な理由をつけられないでいるのが少し悔しい。

バイブル

 いつの世代にも、その年近年に生まれてた人はみんな呼んでる!みたいないわゆるバイブルになってる本があるとおもうんですよね。例えば、そう、CCさくらとかドラゴンボールとか。これらはみんな漫画なんですけど、ラノベにもおんなじようにバイブルになってる本があると思います。僕は今19歳なんですが、キノの旅とか、狼と香辛料とか、そうじゃないですか?

 キノの旅は僕の人生のバイブルと言っても過言ではない本です。中学2年生の頃に出会い、大学生となって今でも読み続けています。つい最近20巻が出ました。

 キノの旅は旅人のキノが喋るモトラドエルメスと一緒に旅をするお話です。"一つの国に3日間しか滞在しない"というルールを課し、様々な国を訪れます。

 キノの旅の魅力はその寓話性、実際には存在しない国を舞台に実話のようなリアリティのある話を描くところです。心に引っかかるような話が数多く出てきます。おとぎ話のようだけどどこか考えさせられる、夢と現実の間のような独特の雰囲気に引き込まれるのです。

 更にキノの旅の魅力として外せないの1冊に1つある冒頭のセリフ(いわゆるエピグラフ)です。キノの旅はどの巻もエピグラフが秀逸なんですね。これが一層物語に深みをもたせ、より面白くしていると思います。私の一番好きなものはコレですね。

あなたを幸せにするのは いつだってあなただ
―You are always with you.―

時々、自分は本当に幸せかどうが考えたりしてみるのですがそんなときにいつもこの言葉の載ってる巻を開いたりしています。

ラノベにしてはという言い方は失礼ですが、含蓄のある物語だと思いますので、一冊手にとって読んでみてください。その独特な雰囲気にきっと引き込まれると思います。